小 槍



槍ヶ岳と小槍の鞍部近くから(2009年7月5日撮影)

所在地飛騨市上宝村、長野県安曇村
新穂高温泉 アプローチ神岡町から車で40分の新穂高温泉から
登山口標高1100m
標   高3180m
標高差単純2080m
沿面距離約24.5Km
登山日2009年7月5日
天 候曇り
同行者山岸、文山、寺西、岸、中嶋
参考コースタイム
 山と高原地図(旺文社)
新穂高温泉(2時間)白出小屋(1時間30分)滝谷出合(1時間)槍平(2時間30分)千丈沢分岐点(2時間30分)槍岳山荘(30分)槍ヶ岳頂上(30分)槍岳山荘(1時間20分)千丈沢分岐点(1時間30分)槍平(1時間)滝谷出合(1時間)白出小屋(1時間30分)新穂高温泉  合計16時間50分
コースタイム無料駐車場(12分)新穂高温泉(1時間27分)白出沢出合<休憩8分>(57分)滝谷出合<休憩8分>(37分)槍平<休憩10分>(1時間28分)千丈沢分岐点<休憩10分>(1時間17分)槍岳山荘
槍ヶ岳山荘<休憩35分>(1時間30分)小槍<休憩35分>(45分)槍ヶ岳山荘
槍ヶ岳山荘<休憩30分>(30分)千丈沢分岐点(55分)槍平<休憩12分>(1時間)白出沢出合<休憩18分>(1時間2分)新穂高温泉(10分)
合計14時間32分<休憩2時間16分含む>


 「次の日曜日は休みでしょ?」と岸からメールが入る。で、いっしょに小槍に行くことになった。中嶋の企画らしい。
 小槍とは槍ヶ岳の裏に隠れている岩山で、登るのは槍ヶ岳より難しい。メンバーは岸の他にいつもの中嶋と山岸。今回はさらに文山と寺西が加わる。


無料駐車場からの軌跡
 
 槍ヶ岳の日帰りは、実はちょっときつい。さらに小槍は時間がかかることと、登攀用具という余分なもの(重量)を持たないといけないのでさらに大変だ。
 大槍の往復は1時間もかからないが小槍往復は2時間を予定。(結果的には3時間となった)


4時半頃 ロープウエイ乗り場を通過
 

滝谷にかかる角材の橋
 
 前の晩に友人が遊びに来ていて、つい飲み過ぎてしまう。いつも辛い思いをしているのに学習能力がない。
 いや、学習能力はあるのだが学習した知識を発揮する前に頭のコントローラーがとんでしまうらしい。


古い槍平小屋の跡
 

飛騨乗越
 
 気力を振り絞って、なんとか4時半に新穂高温泉の無料駐車場にたどり着く。群馬から駆けつけた山岸が待っていた。
 文山、寺西、中嶋は4時過ぎに出発したとのこと。4時40分、車の中でまだ寝ている岸をおいて、駐車場を出発。


槍ヶ岳のテン場
 

槍ヶ岳と槍ヶ岳山荘
 
 6時15分、白出沢出合で中嶋達に追いつくも、チビ谷で岸に追いつかれてしまう。ま~、想定内か。
 槍平、最終水場、千丈乗越分岐などでこまめに休憩を取りながら行く。二日酔いの辛さから徐々に解放されるのだが、逆に当日の疲れがのしかかってくる。


大槍の左側から巻いていくと小槍が見えてくる この右上の棚から巻いていく
 
 飛騨乗越手前の雪渓は50歩あるいては一息入れる、50歩作戦で乗り切り、11時5分、槍ヶ岳山荘にたどり着く。
 小屋の前に余分なものをデポして、11時40分、小槍へ向かう。大槍の取り付きから左に巻いていく踏み跡をたどる。


取り付きまでも結構緊張するトラバースが続く
 
 踏み跡は明瞭ではなく、何となく分かる程度。どこからでも行けそうだがより安全そうなコースを選ぶ。
 大きな尾根はやや上にある棚状の所を巻く。巻いた瞬間、その先は絶壁に見えたのだが登山道かと思えるほどのバンドがあった。


トラバースのバンドの上にいるのは寺西と文山
 
 このバンドを降り気味のたどると雪渓に出る。雪渓は急でザイルを出すことも考えた。だが雪が柔らかかったので、キックステップで足場を作りながらトラバースする。
 雪が堅いときはザイルを出した方がいいだろう。


雪渓のトラバースも気持ちが悪かった
 
 雪渓を渡った後にまた、バンドがある。人為的なものだと言われているようだが信じがたい。
 小槍のためだけにこんな大がかりな工事をするだろうか?それが本当だったら小槍への登山道も作るはずだ。


小槍の取り付きから西鎌尾根を見下ろす
 
 小槍の取り付きには10人以上は立てそうな広場がある。広場から大槍と小槍の鞍部へは距離で5mほどのチムニー。
 途中にハーケンも打ってあるがフリーで問題ない。ただし、鞍部には一人しか立てない。このチムニーに数珠つながりで順番待ちとなった。


取り付きで順番待ちをする 寒い
 

槍ヶ岳山荘
 
 どういうパーティーを組むか決めていなかった。持ち込んだザイルは8.6mm×50mのダブル用が3本ある。これをシングルで使って3パーティーで登ることにする。
 トップは岸、中嶋組。2組目が私と山岸。3組目が文山と寺西。最初の1ピッチ目を岸がトップで行き中嶋がセカンドで続く。


1ピッチ目をトップで行く岸
 
 2組目の1ピッチをトップで行く。左足を曲げる度に内股がつるのが辛い。その都度マッサージしながら登る。
 鞍部からカンテを行き、途中で左にトラバースしてチムニーに入る。チムニーを登り切ったカンテで1ピッチ目を切る。


2ピッチ目をトップで行く山岸
 
 セカンドで登ってきた山岸がそのままトップで2ピッチ目を行く。カンテから左にトラバースして手がかりの多いフェースを直登すれば頂上だ。
 4人が頂上に立ち、3組目を待つ。全員揃ったところでアルペン踊り、と行きたいところだが知らない。一人だけオワラを踊った。


2ピッチ目で文山を確保している寺西
 

小槍の上でアルペン踊りを踊りましょ~♪
 

小槍の頂上で視界が効いた瞬間に北鎌尾根を撮る
 
 とにかく寒い。登りはじめるときから風にさらされていて、頂上では体が震えるほど寒かった。すぐに懸垂のセットをして降りる。
 2ピッチを切った登りも、降りは広場まで1ピッチで降った。40mほどだと思う。


登りの2ピッチを一気に懸垂下降で降る
 
 気を抜かず、慎重に小屋へと向かう。帰りは行くときよりも高い位置に出てしまった。どこからでも行けるという事なのだろう。
 3パーティーに分けたので時間がかかってしまった。小屋を2時出発の予定が遅れて3時となる。


槍ヶ岳山荘に戻りホットした瞬間
 

槍平まで戻って一息いれる
 
 降りは4時間あれば充分だ。明るいうちに降りられるだろう。途中、休憩を入れながらもロープウエイ乗り場に7時に到着する。
 山行きを終えたときの達成感の違いは、その困難さ、ハードさに比例している。以前のように、簡単に近くの山に行けなく(行かなく)なったのはそのせいかもしれない。不幸なことだと思う。


昨年池ノ平小屋でご馳走になった山菜(名前は不明)を見つけて採った
湯がいてから油炒めにしたらコゴミとヨシナを足したような食感と味だった

 後日談 この山菜を本屋さんで調べたのだがどの本にも載っていなかった。皆さん気をつけて下さい。
 でも腹痛を起こしたわけでもない。美味しかったので食べてみる価値はあると思います。

 後日談2 名古屋の岩月からメールが有り、イワデンダ科メシダ属のミヤマメシダと教えてもらいました。
 コゴミも同じ仲間で味が似ているのが納得できました。