長次郎谷雪渓(2日目)



熊ノ岩ビバーク地での朝 朝日に燃える源次郎尾根(2007年7月8日撮影)

所在地富山県立山町、上市町
室堂登山口 アプローチアルペンルート室堂より
熊ノ岩標高2570m
室堂標高2450m
標高差単純△120m 累積(+)940m 累積(-)1075m
沿面距離7.9Km
登山日2007年7月8日
天 候晴れ
同行者荒井、山岸、長勢、中嶋
コースタイム 熊ノ岩(1時間15分)長次郎のコル<休憩25分>(30分)剱岳<休憩55分>(2時間)剣山荘<休憩25分>(1時間25分)別山乗越<休憩30分>(45分)雷鳥沢キャンプ場<休憩5分>(50分)室堂
合計8時間55分<休憩1時間20分含む>


 長い夜だった。22時から寒さに耐えながら朝を待った。テントの入口を横にして寝たのも失敗だった。奥に寝たので人の頭を踏みつけそうでトイレにも行けず我慢した。
 4時過ぎ、テントの中が見えるようになってすぐストーブに火をつけた。食事のためではなく、暖房のために...


Ⅴ・Ⅵのコルに朝日が昇る
 
 Ⅴ・Ⅵのコルから朝日が昇り、源次郎尾根が赤く染まる。軽く朝食をとり、テントをたたみ、5時50分、熊ノ岩を出発する。
 いつも2日目のスタートは足が重い。長次郎のコルまでの辛抱となる。振り返って見た熊ノ岩は上が真っ平らで運動場のようだ。


熊ノ岩を出発 遠くは八ッ峰
 

源次郎尾根Ⅱ峰
 

爺ヶ岳、岩小屋沢岳、鳴沢岳、赤沢岳、スバリ岳、針木岳
 
 長次郎谷の雪渓は長いだけで難しいところはない。剱岳を測量した柴崎芳太郎と宇治長次郎がなぜもっと早くに気づかなかったのだろう。
 写真で見た宇治長次郎はナイスガイだ。スタイルもいいし顔もいい。昔のガイドに対して偏見をもっていたようだ。


熊ノ岩の上の棚は水平で広いが登れない?
 

長次郎谷のコルは近い
 
 6時55分、長次郎のコルに出る。狭いコルの向こうに毛勝三山が見えた。秋に予定している北方稜線の下見に長次郎の頭に登ってみる。
 なんとか登れそうだ。登攀用具を持っていないので途中で引き返す。降りられなくなったら困る。今日は無理はしない。


長次郎谷のコルから毛勝三山をのぞむ
 

長次郎の頭
 
 7時20分、剱岳に向かって稜線をたどる。足がかり、手がかりは十分あって、難しいところはない。
 北方稜線の核心部はもっと北側にあるのだろう。秋に計画している白萩川~大窓~北方稜線が楽しみだ。


山岸、荒井、中島、長勢
 

2日間の好天に感謝
 
 北方稜線より八ッ峰のほうが面白いのかもしれない。今年は日程的に無理だが来年はやりたい。長次郎の雪渓が残っている季節だとすると今頃になる。
 来年はもっと暖かいシュラフを持ち込もう。


手前が長次郎の頭で右奥が八ッ峰の頭
 

八ッ峰の彼方に白馬岳~五龍岳
 
 早朝に眺める後立山連峰は逆光と霞の中で幻想的な雰囲気を醸し出している。簡単に人を寄せ付けない場所から眺める風景はいい。
 それはがんばった人達だけが味わえる贅沢なのだから。


鹿島槍、布引岳、爺ヶ岳、岩小屋沢岳
 

爺ヶ岳、岩小屋沢岳、鳴沢岳、赤沢岳、スバリ岳、針木岳、赤沢の奥に蓮華岳
 

鳴沢岳、赤沢岳、スバリ岳、針木岳、前銀座と続く
 

剱岳頂上
 

北方稜線は一般登山道ではない
 
 7時50分、剱岳頂上に立つ。こんな早い時間に頂上に立つのは初めてだ。残してあった缶ビールで1人乾杯。分けようと思ったのに誰も飲むと言わない。
 石川県鶴来町から来たという若者が早月尾根から登ってきた。健脚のようだ。時間を訪ねると3時間半だという。


剱岳の下り
 

クサリのある登山道は一般道
 
 新穂高温泉から槍を経由して奥穂まで日帰りしたいと言っている。長勢に「早月尾根を3時間切るようじゃないと無理だ」と一笑されていた。
 新穂高温泉~槍ヶ岳~奥穂~新穂高温泉の日帰りをやった岸は早月尾根を2時間49分で登っている。


リニューアルして7月1日よりオープン
 

新しい剣山荘の玄関
 
 8時45分、剱岳頂上を出発して10時45分に剣山荘まで降りた。剣山荘手前の雪渓のトラバースがちょっと嫌らしい。
 中嶋は今回のコースの中で一番緊張したと言っていた。


シャンデリアのあるフロント前
 

山小屋の売店とは思えない
 
 雪崩でやられて建て替えられた建物は(当然ではあるが)きれいになっていた。フロント前にはシャンデリアまでついている。
 山小屋としての風情が必要かどうかは人それぞれだろう。個人的にはどうせシャンデリアをつけるのならもう少しいいものをつけて欲しかった。なんとなく中途半端なのだ。


地獄谷まで戻る
 

室堂の玉殿の清水で喉をうるおす
 
 11時10分、剣山荘を出発する。剱御前山の雪渓をトラバースしていく。別山乗越まで辛い登りだった。
 12時35分、別山乗越に出る。全員で缶ビールを買って乾杯。(長勢とは剣山荘でも1本あけている)
 雷鳥沢を降り、地獄谷の階段を上り14時45分、室堂ターミナルにもどった。長次郎の雪渓だけでは物足りない。
 あそこまで行ったのならやはり八ッ峰をやるべきだ。次に長次郎の雪渓を踏むときは八ッ峰をやるときだ。と、心に誓った。


 

 

キヌガサソウ


クロユリ


ミヤマキンバイ