真川偵察



カラ杉谷出合の堰堤 ここで車道は分断されている(2006年8月15日撮影)

所在地中新川郡立山町、富山市大山町
千寿ケ原
 ~鬼ヶ城
アプローチアルペンルート玄関口立山駅
登山口標高475m
標   高740m
標高差単純265m
沿面距離片道 7.5Km
登山日2006年8月15日
天 候晴れ
同行者単独
コースタイム 千寿ケ原(1時間40分<途中休憩20分含む>)カラ杉谷出合堰堤(1時間55分<途中休憩35分含む>)鬼ヶ城<休憩50分>(43分)カラ杉谷出合堰堤(1時間10分)千寿ケ原
合計6時間20分<休憩1時間45分含む>


 ザラ峠へのアプローチとして鍬崎山の水平道を考えていたのだが、前回の偵察で難しい事が分かった。
 折立から林道を歩くのも気合いが入らない。正攻法の真川を詰める事が出来るかどうか偵察に向かう事にした。


河原を行くと自動車道路があった
 

最初の大きな堰堤
 
 安政5年(1858)の大地震にともなって鳶山が大崩壊し、その土石流で富山平野は1万人近い死傷者を出す大きな被害を受けた。立山カルデラに端を発する真川は現在も崩れており、砂防工事は国土交通省直轄となっている。
 大きな堰堤がいくつも連なる真川を遡行出来るのか?


トロッコの軌道は意外に近いところを走っている
 

河原に京都からの釣り人が2人いた
 
 千寿ケ原にある立山砂防工事事務所で工事をしていない土日に軌道上を歩けないか聞いてみた。予想通りダメだった。だがエスケープルートとしては使えるだろう。
 9時20分、公共駐車場から真川に降りる。しばらくは臨時の駐車場になっている公園を歩く。公園を過ぎてからは河原を行く。


最初の駅? ここから先はトンネル
 

桑崎山水平道偵察時に引き返したカラ杉谷
 
 500m程行ったところに橋が架かっていた。工事用の道路が左岸から入っている。以後、工事用の道路を歩いて。
 工事関係者だと思われる人が歩いてきたので上流の様子を聞いて見た。階段のある堰堤の近くで最近熊の親子が出没しているので注意するよう言われる。慌てて熊鈴をつけた。
 注意して行けと言うことは行ってもいいと言うことだと勝手に解釈する。


カラ杉谷出合の堰堤から先は車が入れない
 

堰堤に架かっていたパイプと鉄板で出来た階段
 
 工事用道路がクランクしているところに軌道の駅と休憩所があった。オロロと暑さに参り、軌道のトンネルに逃げ込む。
 オロロはトンネルの中まで追っかけてこない。が、熊が涼を求めてトンネル内に入っていないかちょっと心配だった。
 ここで1本目の缶ビールをあける。


その堰堤の上に車 折立から入っているのか?
 

駅のすぐ先はトンネル
 
 そこから少し先がカラ杉谷の出合で、大きな堰堤がある。車道はそこで行き止まりになっていた。工事関係者以外立ち入り禁止の看板はいつも通り、見えなかったことにする。
 堰堤にかけてあるパイプと鉄板で作ってある階段を上がってみると工事用の車が沢山停まっていた。


上流を眺める
 

下流を眺める おおむね川原は広い
 
 車は下から上がれないのだから、上から下ってきていることになる。上から下ってきているとすると折立からしかない。
 それなら多少迂回したとしても林道をたどれば立山温泉にたどり着く事が出来る。今日の偵察はこれで終わったようなものだが、もうすこし先まで行ってみる事にする。


真川にいるとは思えない林道と雑木林
 

鬼ヶ城の少し下にある三段の堰堤
 
 ふたつ目の駅と休憩所を左に見ながら広い河原を行く。鬼ヶ城の手前に三つの堰堤が連なり林道は左岸を折り返しながら標高を上げている。
 鬼ヶ城は上部に雲がかかり名前の由来になっている深く切れ込んだ谷は見えない。ここにも駅と休憩所があった。


鬼ヶ城の滝
 

鬼ヶ城駅の休憩所
 
 夕立にあったようにオロロの大群が顔や腕にぶつかってくる。リュックに入れてあった虫除けスプレーは3年前のもので、硬くなっていて動かない。
 オロロは騒げば騒ぐほど集まってくるようだ。刺されない程度にじーっと動かないでいると、1~2分ほどで足下に移動していって、そのうちいなくなってしまう。残るのはアブだけだ。
 これは新しい発見だった。(皆さんもいざというとき使ってみてください)


千寿ケ原が近づく
 

その千寿ケ原を6倍ズームで引っ張ってみる
 
 時間は13時。ここで引き返すことにする。新しく覚えた技でオロロを追い払って、2本目の缶ビールをあける。
 ストーブでお湯を沸かすがなかなか沸騰しない。よく見たらガスがなくなっていた。昼食抜きとなる。
 帰りはひたすらオロロと戦いながら歩いた。首に腕、そして手の指と何ヶ所も刺された。蚊と違ってオロロは1週間ぐらいかゆみが残る。


カワラハハコ
 

ムシトリナデシコ
 
 15時40分、千寿ケ原に戻る。今日の偵察は大成功だった。これで間違いなく立山温泉までたどりつける事が分かった。
 問題は刈込池からザラ峠までの湯谷川だ。両側が切り立った急峻なガラ場は岩雪崩がおきてもおかしくない。稜線を行く登山者の落石も心配だ。
 問題がひとつ解決する度に新たな問題(不安)が頭を持ち上げてくる。中止しろと言う警鐘なのだろうか?


もう少しで立山砂防水谷出張所だが時間切れで引き返す ここからが佳境だったのだが